代表取締役社長
中島 一弘
Nakajima Kazuhiro
1973年12月17日に神奈川県相模原市の地で創業し今年で半世紀、おかげさまで半世紀を迎えることができました。
こうして事業を継続できておりますのは、ひとえにお客様のご愛顧と関係各位の皆様方のご支援、ご協力があってのことと存じます。
この場をお借りして感謝申し上げます。
さて、弊社の企業理念についてご説明をさせて頂きたいと存じます。
弊社の企業理念でございます「常に初心に戻り真髄を極める」は、主たる事業の根幹をなす「建設技術の本質を見極め、仕事にひと手間掛けること」そして、「お客様の暗黙のニーズにお応えする、痒いところに手が届くようなサービスの質を高め続けていくこと」の意思を表したものです。
私は「本物は支持され、生き残る」と常日頃から思っております。
例えば、社寺仏閣を施工するために必要な高度な技術を持った宮大工は一般の方からは必要とされていないかもしれません。
しかしながら、宮大工は日本の文化を継承していく中で必要不可欠な存在です。
私共、中島建設も「大工で例えるなら宮大工」と言われるような、高い技術力を持った必要不可欠な存在でありたいと思っております。
その高い技術力を表す一例として、弊社は施工難易度の高いデザイナーズ系の物件を数多く手がけております。
幸い著名な設計者様や作品にも恵まれ、建築雑誌など様々な媒体で度々紹介されるようになりました。
こうした媒体の影響で、弊社はデザイナーズ系の建築物を手がけているイメージが強い企業と思われがちですが、実は仕上げや納まりといったデザイン面だけでなく、一番重要とされる「躯体の品質」に最も力を注いでいる企業です。
特に打ち放し仕上げのコンクリートにつきましては、コンクリートを密実に打設し、打設後の養生を徹底する事で、黒く艶光りするコンクリート躯体を実現し、ご好評を頂いております。
こうした躯体品質向上の取り組みにつきまして、「コンクリートの匠」という標語を掲げ「表皮に当たる仕上げ(デザイン)」と「骨格にあたる躯体」の質実剛健を両立させることを常に意識し、品質向上の為、日々精進しております。
事業継続するために、前述した弊社の技術や技能をいかに伝承していくかが、事業継続をするうえで重要なカギとなっております。
そのカギとは、弊社が蓄積してきた技術や技能を繋いでくれる人材の確保です。弊社職員だけでなく、協力会社の技術者の育成や確保も重点課題と捉え、次のような施策を打ち出しております。
- ITを積極的に導入し業務効率を上げる(残業時間の削減・有給休暇取得の促進)
- 仕事を分解・容易化し、心理ポテンシャルの山を低くする。
- 外国人高度人材の積極的活用
- 海外拠点を活用したワークシェア
- 協力会社への外国人材活用の導入や運営に関するサポート
- 協力会社の職人の皆様が働きやすい環境づくり
上記6項目を実現するための施策の一例として
2019年5月にはベトナム社会主義共和国に現地法人を開設し、地場の中小企業の建設会社である当社が国際化に乗り出しました。
小さな一歩ではございますが、人材を日本国内だけに求めるのではなくグローバルな視点で優秀な人材を求めていくという弊社の覚悟のあらわれでございます。
当社だけでは建設業界の抱える人材不足は解決できません。
しかし、ただ指をくわえて待っているだけでは、この問題を解決することは不可能です。
微力ながらも建設業界が抱える問題の一助になれる事ができれば幸いです。
最後になりますが、弊社は企業倫理・法令遵守そして社会貢献を重視することは当然ながら、「建てたら終わりではなく、竣工してからがお付き合いの始まり」という会社創立からの精神を踏襲し、「量より質へのこだわり」「事業拡大よりも、内容の充実した企業」を図っております。
「お客様により身近に感じていただける企業」「お客様に信頼していただける企業」そして何より「お客様にご満足していただける企業」を目指して社業を邁進して参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。